シャボンの国 -the land of soap bubbles-
そこから1週間、カイルは魔力を使い続けた。



睡眠の必要の無いカイルはいつの間にか気絶する様に眠ってしまい、目が覚めた時には更に2日が経過した後だった。




「……ん、」



「お気づきになられましたか」




目覚めと共に目に映るのは従人の心配そうな表情。




「…俺、」



「魔力を使い果たしてしまったのでしょう。最後の方は意識を失くしておいででした」




睡眠を摂ってしまった事が酷く時間を無駄にしてしまった様に思える。



だが、睡眠により回復した魔力が自分の体にみなぎっていると感じるのも確かだった。
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