シャボンの国 -the land of soap bubbles-
「頑張れよ」なんて。



言えるわけないじゃないか。



「生きててくれ」なんて。



それは俺のエゴじゃないのか?





これ以上リルにどう頑張れと言えるんだ。




こんなに痩せ細って。




それでも笑って、周りの事を心配して。






リルがもう「辛い」と口にするのなら。



もう「終わらせたい」と望むのなら。



兄として俺が出来る事は―――。





「…っ、本、当に…それでいいのか…?」





リルの望みを叶えてやる事なのかもしれない。
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