シャボンの国 -the land of soap bubbles-
目を閉じていても、周りが明るいのだとわかる。



やがてその光が消えていく頃、そっと目を開けば最初に目が合ったのはカイルだった。





「…カイル、」



「どうやら成功した様ですね」




カイルの隣に居たジークがそう言葉を落とし、花音は首を傾げる。




「…私、特に体に変わりないみたいなんですけど、」



「花音。命のシャボンが出来てる」



「え?」




カイルの言葉に目をこらせば、ぼんやりと心臓あたりから光が出ている事に気付く。
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