シャボンの国 -the land of soap bubbles-
「カイル」
「うん?」
「あの約束忘れないでね」
その言葉にカイルは「もちろんだ」と返す。
二人が正式に婚約発表するとなった時、花音はカイルにこう話していたのだ。
『ねぇ。私が死んだらカイルは他の人と結婚するの?』
シャボンの国では国王と王妃は一対でなければならないという風習があるのだとか。
だからこそ、カイルの父もカイルの母が亡くなった後、今の王妃と結婚したのだと聞く。
だとすればカイルとて、自分が死んだ後他の誰かと結婚するという事で。
いつになるかもわからない話しで、しかもそれが自分の死後だとしても花音は複雑だった。
そんな花音にカイルは言ってのけたのだ。
『大丈夫だ。花音が死ぬ時は俺も一緒に死ぬから』
「うん?」
「あの約束忘れないでね」
その言葉にカイルは「もちろんだ」と返す。
二人が正式に婚約発表するとなった時、花音はカイルにこう話していたのだ。
『ねぇ。私が死んだらカイルは他の人と結婚するの?』
シャボンの国では国王と王妃は一対でなければならないという風習があるのだとか。
だからこそ、カイルの父もカイルの母が亡くなった後、今の王妃と結婚したのだと聞く。
だとすればカイルとて、自分が死んだ後他の誰かと結婚するという事で。
いつになるかもわからない話しで、しかもそれが自分の死後だとしても花音は複雑だった。
そんな花音にカイルは言ってのけたのだ。
『大丈夫だ。花音が死ぬ時は俺も一緒に死ぬから』