シャボンの国 -the land of soap bubbles-
「そうか?浮く事が出来るのは何かと便利だぞ。行きたい場所が遠くともすぐに辿りつける」




妙に浮く事を勧められてる気がするのは気の所為だろうか。




「そういえばさ、シャボンの国に住む人たちってのは皆そういう話し方なの?」




何となく話を逸らそうと、話題を変えればカイルは「あぁ、」と前置きをした後に言葉を落とした。




「我は王族だからな。人間界の者にナメられない様にするには話し方からきちんとしておいた方が良いだろう?」



「………え、そんな理由?」



「悪いか?」





どうにもカイルの性格が把握出来ないのだが。
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