シャボンの国 -the land of soap bubbles-
目に映ったのはやはりというか端整な顔立ち。



上半身に何も纏っていないというだけで、その美しさは更に彫刻めいた物の様に思えてしまう。





「ふははっ…!あははははは!」





その端整な顔を歪ませて大きな声で笑い出したカイルに花音は呆気に取られた。




「あははは!おまっ…!ビビりすぎ!あはははは!」




そんなに笑わなくたっていいだろうに。




苛立ちを覚えて睨みつけてもカイルは物怖じする事なく笑い続ける。




「いやー、服着てないってだけでいつもと反応違ったからおもしろくて。…ははは、あはははは、」



「…しつこい」
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