シャボンの国 -the land of soap bubbles-
それでも、花音の握られた手が解放される事は無い。



どこか居心地が悪くなって、でも離してほしくなくて。



沈黙が気恥ずかしくてどうにか言葉を落とした。





「ねぇ。カイルは人間とどう違うの?」



「え?」



「睡眠も食事も必要無い。風邪も引かない。寿命は長い。やっぱり人間とは違うの?」





花音の言葉にカイルはどこか納得したように頷き、言葉を落とす。




「本質的には人間と変わりない。違うとすれば…魔力を持ってる事ぐらいだ」
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