シャボンの国 -the land of soap bubbles-
「…花音?」
自分の名を呼ぶカイルの声が聞こえて、花音がその顔を上げればカイルが不思議そうな表情でこちらを見ているのが見えた。
そしてその表情はすぐに驚きのものへと変化する。
「…は?ちょ、お前何泣いて…」
近寄ったカイルに花音が落とした言葉は。
「…っ、カイ、ル…。ごめ…っ、ごめん…」
謝罪。
「…何、謝って…。俺ちょっと言いすぎたか…?」
こちらを心配するカイルに首を横に振りながら花音は言葉を続けた。
「今まで…、ずっと縛り付けてて…ごめん、なさい…、もう…いいから…、帰っていいから、だから…」
「…花音、」
「…カイルは。婚約者と幸せになって。それが私の願い事」
自分の名を呼ぶカイルの声が聞こえて、花音がその顔を上げればカイルが不思議そうな表情でこちらを見ているのが見えた。
そしてその表情はすぐに驚きのものへと変化する。
「…は?ちょ、お前何泣いて…」
近寄ったカイルに花音が落とした言葉は。
「…っ、カイ、ル…。ごめ…っ、ごめん…」
謝罪。
「…何、謝って…。俺ちょっと言いすぎたか…?」
こちらを心配するカイルに首を横に振りながら花音は言葉を続けた。
「今まで…、ずっと縛り付けてて…ごめん、なさい…、もう…いいから…、帰っていいから、だから…」
「…花音、」
「…カイルは。婚約者と幸せになって。それが私の願い事」