一生一緒にいてな?
あやとはそれを察知したのか、大丈夫だょと手を握ってくれる。
そして玄関の扉を開け、中に入っていく。
お邪魔しますと言いながらも私にあやとはついてくる。
ここに両親いるよっと部屋の方に指をさす。
わかったといって、ドアに手をかけあけて入っていくあやと。
『誰や、お前は。』
と父の怒鳴り声がする。
『初めまして。紗千の友達の池内です。今日は家族の方に話があって参りました。怪しい関係ではありません。ただ、いつも紗千から家族の事を聞き、何とかしてやりたいと思って来ました。どうして紗千に暴力ふるうのですか?どうして悩んでる時に相談のってやらず、嫌味をいうんですか?あんたらはそれでも家族か?家族なら助けてやるんが当たり前やろうが。そんな家族なら俺がこいつを育ててやります。可哀想や。こいつが。』