カラフル・デイズ
オレンジの教室
①
オレンジ色の夕日が眩しい教室に、女の子達の黄色い声が響く。
「ね、昨日のデートどうだったの!?」
「ええーカラオケ!?それって超つまんなくない??」
「いいなあー私もカレシ欲しいー!!」
ピンク色のオーラを放っている一団を遠くに見ながら、本庄紫は隣の友人にこっそり話しかけた。
「あいつら、恋しか楽しみないのかな?」
「そんな訳ないでしょ。でもいいなあー彼氏自慢・デート自慢。私もしたい!」
相手がいないけど!と言いながらペラペラと雑誌をめくるのは、小林彩香だ。
二人とも高校1年生。
恋はまだまだ漫画の中の世界。
放課後の、人もまばらになった教室で、二人は何をするでもなくこのゆったりした雰囲気を楽しんでいた。
「ね、昨日のデートどうだったの!?」
「ええーカラオケ!?それって超つまんなくない??」
「いいなあー私もカレシ欲しいー!!」
ピンク色のオーラを放っている一団を遠くに見ながら、本庄紫は隣の友人にこっそり話しかけた。
「あいつら、恋しか楽しみないのかな?」
「そんな訳ないでしょ。でもいいなあー彼氏自慢・デート自慢。私もしたい!」
相手がいないけど!と言いながらペラペラと雑誌をめくるのは、小林彩香だ。
二人とも高校1年生。
恋はまだまだ漫画の中の世界。
放課後の、人もまばらになった教室で、二人は何をするでもなくこのゆったりした雰囲気を楽しんでいた。