続 3人は学校の人気者
私が考えてたこと気付いたのかな?
瑠衣くんは私が思ってること顔に出るって言ってたから、もしかしたら気付いたかもしれない。
そうなら、私が申し訳ないって思ったことに怒ってるのかもしれない。
だって、怒ってるって態度に出ちゃってるもん。
絶対そうだよ。
でもね、あんなにあからさまに睨まれると、どうしてもそういうことを考えちゃうんだ。
私って弱い子なのかな?
「知ってるから」
「へっ?」
いきなりそんなことを言うから私は素っ頓狂な声を出してしまう。
「お前が、そうゆう性格なの俺は知ってるから。別に怒ってるのは、お前にじゃなくてあいつらに」
あいつらってさっきの女の子たちかな?
「お前のこと睨んで行きやがったからな。俺が睨まれるんなら気にしねーけど、お前が睨まれんのはなんか気にくわねー」
イライラした感じで眉間に皺を寄せる瑠衣くん。
思わず笑みが零れる。
「何笑ってんだよ?」
「ううん。瑠衣くんにそう言われると嬉しいなぁって」
「お前ほんっとバカっていうか天然っていうか…」
「私バカでも天然でもないよ!」
「嘘付け…」
「はぁ~」と溜め息をつく瑠衣くん。
嘘じゃないもん。
それに溜め息つかなくたっていいのに…。
ムスッとしてると、終わりのチャイムがなった。