続 3人は学校の人気者


メ…メイド服ってあの…?


『お帰りなさいませご主人様』

とか言っちゃうやつの服だよね?


わ…私がそれ着るの…?


「なるちゃんなら絶対似合うよ!!」


なんて力説するのは魁くん。


そんなこと言われても…。


「る…瑠衣くん…」


後ろにいる瑠衣くんに助けを求めてみる。


「まぁ、いいんじゃねーの?」

そんな薄情な!!


「れ…零くんは助けてくれるよね…?」


「ごめんね。これだけはちょっと無理かな?」


その笑顔絶対誤る気ないよね!?

私はまわりを見渡してみるけどみんなニコニコと微笑んでるだけだ。


私には味方はいないの!?


「いいじゃんなるちゃん可愛いんだし♪」


「わ…私かわいくないもん」


「なーに言っちゃってんの!みんななるちゃんが可愛いの知ってるんだから!眼鏡かけてるから地味に見えるだけで!!」


眼鏡は絶対関係ない!!


「眼鏡とっても一緒だよ!」


「一緒じゃないんだってば!」

魁くんに必死に言われるとなんだか否定しにくくなっちゃうよ…。



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