続 3人は学校の人気者


「俺はサボる、てか戻ったらうるせーだろ」


えっ?


「確かに、オレもサボろっかな」


へっ?


「瑠衣はいいとしても、魁は頑張れば出来るんだから勉強してよ」


零くんが寝ころんでる魁くんに言った。


「でもさぁ~」


「なら僕が鳴海ちゃんの唇もらおうかな♪」


ニコッと笑ったように見えたけど目は笑ってないし、オーラが黒い…。


「ちょっ…鳴海は俺のだろ!!」

「零だけずりぃ!」

「お前は黙ってろ!」


ボカッと魁くんの頭を瑠衣くんが殴った。


「いってぇ!」


魁くんの叫び声が聞こえた。


うん、あれは痛いよね…。


「とにかく、授業をサボることは許さないからね、受験も近いんだから今の内に勉強しなきゃ」


「まだ一年あるじゃん!」


「まだじゃなくてあと一年しかないんだよ」


メガネをクイッと上にやる零くん。


そんな仕草さえもかっこいい零くんって…。


不思議だ…。


「さてと、教室戻るよ、それと鳴海ちゃんにキスするっていうのは冗談だからそんな怒んないでよ瑠衣」


「怒ってねーよ…」


あぐらをかいて太ももに頬杖をついて目を逸らす瑠衣くん。


怒ってるんだなぁ。


「鳴海、お前今怒ってるって思っただろ、つかお前も嫌だとかなんとか言えよな」


あう…。


確かに思ってたけどなんで私が瑠衣くんに八つ当たりされてるんだろう…。


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