別れ道までの距離
------中学2年の初めの方の頃だった。
「蓮…私ね、蓮が女の子を家に連れてくることを考えると、
夜、眠れなくなるの。」
夜の12時を上回ったころ、
玲はいきなり俺の部屋に来てそう言った。
俺は正直、誰に言わされたんだこんな事。
とか思って色々聞いてみた。
けど、玲が本気でそれを言っているってわかって、
俺はかなり動揺した。
「自分でおかしな事言ってるってわかってるよ。
でもね、
クラスの女の子が、蓮がかっこいいって言ってて、
彼女とか家につれてくるの?
って、聞かれて、想像したらすごく嫌だったの!
蓮はずっと私の蓮なの!!」
束縛プレイですかーーーー。
玲の独占欲が強いのは昔からだった。
でも、俺も玲が家に男連れてきたら嫉妬するだろうな、
とか思った。
俺は、なにも言わずに玲の頭を撫でた。
玲の表情が、
すげえなんとも言えなくて、
苦笑した。