別れ道までの距離
久しぶりに触れた玲の髪は、

すごく柔らかくて、


髪に指を通そうとしたら、

玲が抱きついてきた。


俺は、さっきの玲の言葉を聞いて、

玲が俺に恋愛感情を抱いてるんだって思った。


でも、俺は玲を好きになるわけにはいかないんだ。


俺と玲が恋なんかしたら、

それは許されることじゃない。


玲には、普通の恋愛をしてもらいたいと思った。


だから俺は、

玲の背中には手を回せなかった。


逆に、俺は玲を引き離そうとした。


玲の肩に手をかけて、

お互いの顔が見えるようになったと同時に



玲の唇が俺の唇に触れたんだ。



返せよ俺のファーストキスウウウウウウウウウウウ!!!!!


とかは別にならなかった。


でも、

あぁ、もう、ひきかえせない。


そう思ったんだ。-----



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