恋蛍~クリアブルーの風に吹かれて~
葵ちゃんの走り去る足音がすっかり聞こえなくなっても、あたしはしばらくそこに立ちすくんだ。
部屋に戻って、何も考えずに熟睡してしまいたい。
でも、どうしても、そこから動くことができなかった。
知らなかった。
あんなに、毎日、いろんなことを話しているのに。
毎日。
海斗にそんな夢があったなんて。
知らなかったから。
なんだかひどく、惨めになった。
こんなに毎日一緒にいたのに。
知らないことだらけだ。
ますます、自分の気持ちが分からなくなってしまった。
あたしたちにその時が迫っていたのに。
一緒の時間が増えれば増えるほど、知りたいと思えば思うほど。
あたしは自分の気持ちが分からなくなる。
その時、は、確実にもうそこに迫っていたのに。
「……じゃあ、あたし……どうしたらいいの……」
星も眠る、静かな夜だった。
風のない、夜だった。
部屋に戻って、何も考えずに熟睡してしまいたい。
でも、どうしても、そこから動くことができなかった。
知らなかった。
あんなに、毎日、いろんなことを話しているのに。
毎日。
海斗にそんな夢があったなんて。
知らなかったから。
なんだかひどく、惨めになった。
こんなに毎日一緒にいたのに。
知らないことだらけだ。
ますます、自分の気持ちが分からなくなってしまった。
あたしたちにその時が迫っていたのに。
一緒の時間が増えれば増えるほど、知りたいと思えば思うほど。
あたしは自分の気持ちが分からなくなる。
その時、は、確実にもうそこに迫っていたのに。
「……じゃあ、あたし……どうしたらいいの……」
星も眠る、静かな夜だった。
風のない、夜だった。