恋蛍~クリアブルーの風に吹かれて~
あたしが島へ越して来たのは、ほんの1週間前だ。
そうなると、ひかりの妊娠が本当なら、もうずっと前から大我とひかりにはそういう関係があったということになる。
真衣が言った。
『最低だよ、大我もひかりも。結局、大我は二股してたってことになるじゃん』
本当に。
呆れちゃう。
二股されていたことに呆れたわけじゃない。
これではっきり分かってしまった。
あたしには毎回、避妊していたくせに。
ひかりにはしなかったんだ。
呆れちゃう。
「真衣」
『ん?』
「なんか、あたし、ばかみたい」
真相を知ってから、忘れかけていたはずの感情が一気にぶり返していた。
「あたしね、信じてたんだ」
いつか、大我が連絡して来てくれるかもしれないって。
やり直さないか、って。
やっぱり陽妃と一緒に居たい、って。
連絡が来るんじゃないかって、あたしは信じていたんだ。
真相を知って、初めて気付いた。
あたしの中で大我への想いが一気に溢れていた。
『ねえ、陽妃……ショックかもしれないけどさ。早く忘れちゃった方がいいよ』
大我は、あたしの初恋だった。
あたしから告白した。
手を繋いだのも、キスも、体を重ねたのも、全部。
大我が初めてだった。
あたしは、大我を大好きだった。
一度好きになったひとのこと、そんな簡単に忘れられないよ。
「あの……真衣?」
電話を持つ手が小刻みに震えた。
そうなると、ひかりの妊娠が本当なら、もうずっと前から大我とひかりにはそういう関係があったということになる。
真衣が言った。
『最低だよ、大我もひかりも。結局、大我は二股してたってことになるじゃん』
本当に。
呆れちゃう。
二股されていたことに呆れたわけじゃない。
これではっきり分かってしまった。
あたしには毎回、避妊していたくせに。
ひかりにはしなかったんだ。
呆れちゃう。
「真衣」
『ん?』
「なんか、あたし、ばかみたい」
真相を知ってから、忘れかけていたはずの感情が一気にぶり返していた。
「あたしね、信じてたんだ」
いつか、大我が連絡して来てくれるかもしれないって。
やり直さないか、って。
やっぱり陽妃と一緒に居たい、って。
連絡が来るんじゃないかって、あたしは信じていたんだ。
真相を知って、初めて気付いた。
あたしの中で大我への想いが一気に溢れていた。
『ねえ、陽妃……ショックかもしれないけどさ。早く忘れちゃった方がいいよ』
大我は、あたしの初恋だった。
あたしから告白した。
手を繋いだのも、キスも、体を重ねたのも、全部。
大我が初めてだった。
あたしは、大我を大好きだった。
一度好きになったひとのこと、そんな簡単に忘れられないよ。
「あの……真衣?」
電話を持つ手が小刻みに震えた。