幻想館-赤ずきん編-
手には大きな鞄を持って・・・。


でも、たまに家に帰ってくる時は、ちいさな鞄一つです。


それがとても不思議でした。



赤ずきんは、見てはいけないもの

話してはいけない事

知りたくない事


全てを拒絶する為に赤いずきんを身につけた。




あどけない少女でいる為に。


やがて赤ずきんは、お婆さんの家の近くまでやってきました

摘んだ花を柔らかなツルで束ねました。


赤ずきんは満足げにその花束をカゴに入れました。



さあ、お婆さんの家は、もうすぐです。



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