幻想館-赤ずきん編-
すりおろしたリンゴを、お婆さんの口にいれようとした瞬間だった。


「いい加減にしておくれ!!」


赤ずきんの手は払いのけられた。

そして勢い余ったのかベッドから落ちてしまった。



そこに現れたのは・・・・・・!




お婆さんに変装していた母だった。



赤ずきんは、茫然とした。


「お・・・お婆さんは・・・お婆さん!!」


赤ずきんは大声で叫ぶ。

そして部屋中を探し始めた。




・・・・・・お婆さんは?



隣の部屋のクローゼット。



恐る恐る扉を開ける


「きゃーっ!!!!」



ドサッ!


変わり果てたお婆さんの姿・・・



そこへ母親が入って来た。



「私が悪いんじゃないわ!」



「おかあ・・・さ・・・ん」

母親の顔をじっと見つめる。


次の瞬間!


母親の顔が苦痛の表情に変わった。
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