隣の人形

「お前が忙しそうにしていたのは、あのためか?」
「何のことだ?」
「桐倒社長が旧区の建物を壊すのを止めたらしいな」
「うん。そうらしい」
「その建物には何があったんだ?」
「…」
寺崎は答えない。
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