隣の人形
はぁ相変わらずかっこいい。
羊の群れの中に、三基君が一人王子様である。
「あるめりあちゃん」
「ひぅっ、」
三基君にばれてしまった。
三基君が学校の宿題をやると言うので、教えることにした。
あ、三基君の字。
クセのある丸字。
解き方を教える。
「あ、解けた。
すごいね。あるめりあちゃんは天才だ」
三基君は私に言う。
「あ、うぅ。三基、み、君は、牧場の天才でおじゃる」
「おじゃる?方言?ありがとう。僕将来は獣医になりたいんだ」