隣の人形
「いいけど、感情がなくなると言語機能に障害出るかも知れないよ。
感情がないなら、自分が感じたこと逐一報告しなくなるってことだから。
言葉は気持ちを伝えるためにあるんだよ。気持ちがなくなったら、言葉使えなくなるかもよ」
私、もう
しゃべれないのかな。
「構いません」
「失敗したらどうするんだよ?」
「捨てるだけです。この子は私の人形です」
「はは、クローンでも作る?」
「そうですね」
「狂ってるよ」
「人間の感情を操作する機械を生み出した貴方こそ、一番狂ってます」
「実際貢献してるわけだよ」
「神になろうなどおこがましい」
「貴女も、人形使いになろうなんて、あつかましいよ?」
私の記憶はそこで
途切れた。