隣の人形
幽霊見えるとかって設定をいただいたんだ。プラマイゼロかも知れないな」
「俺の父は、体は男で中身は女だった。俺の兄は俺と同じ女みたいな顔で体は、女だったかな?心は男か。確か」
「兄は死んだ」
「首を釣っていた。揺れてたな。足が。
今だに思い出す。兄は好きな人が居たんだ。好きになった相手は女だった」
「影無君、友達というのは中々、嬉しかった」
「こんな顔だから、友達居ないんだ」
「顔が女っぽいから、女と思って男はよってくるが、体が男だからすぐ居なくなる」
「気持ち悪く怖いんだろうな。俺に欲情してしまうのとか、性別がどっちか分からなくて気持ち悪い」
「俺は一人だった。女性からは好かれるがあれは別に、俺が好きなわけではないから」
「影無君には感謝している」