隣の人形


「おい黄色崎」
隠れてみていた黄色崎に、寺崎はつげる。


「悩みを持つということが人間だ」
「…」
黄色崎は泣きそうな顔で、笑った。


「男であっても女でも、
お前はお前だ。俺も男だろうが女だろうが俺だ」
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