隣の人形

歩く途中、影有さんに話してみる。無言は辛い。
「影有」
「なんだ?」
「こんな話しを知っておるか」
「いや知らんな」
「まだ話しておらん。とある博士が試作品のホームロボを作った。まぁ下賎な言い方ではメイドロボ」
「ん?うん」
「試作品であると言ってもな、百体位である」
「何十体かを、猟奇的思考を持つ奴に貸したらしい。結果な、メイドロボば無惨にもばらばらにされた。
だかな、メイドロボをばらばらに出来るなら、人間には手を出さない。と抜かしおった」
「…」
「メイドロボに人権はなく、メイドロボを殺した所で罪にはならん。
テクノ区の犯罪はこれにより防がれておる。
性犯罪もな」
「事実、か?」
「さあな…」


こういう都市伝説である。だが実際メイドロボは高額であるから
分からない。
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