隣の人形
「神様の世界は、どんな世界なのかな?」
寺崎が親切に問い掛ける。
「うむ。まずマーチャーという雑魚キャラを作った」
「うん。」
丁寧に相槌を入れる寺崎。「で、ラスボスを作った。ブーサーカーというラスボスだ。
マーチャーがブーサーカーに勝つためには、霊力とか、戦闘力とか計算上したら、
マーチャーを一億人用意すれば勝てる計算になった。」
「ふんふん。それで」
「で、マーチャーを一億人用意した。
だが何故か、何回やっても、ブーサーカーには勝てない」
「へぇ。なんでだろう?」
「うむ。分からん。だが計算と現実の齟齬なんてよくあるかもしれんな」
「難しいね。計算と違うなんて理解不能だ」

俺は、お前達の会話の方が理解不能である。
神様は、また作ってみる。といい、
部屋に戻って言った。


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