隣の人形
ふと雨が降ってきた。

「おい雨だ?」
「はあ?どうしたのよ」
「濡れるだろ」
「誰が?」
「お前と、俺だ」
「?」
どうやら、人形のこいつには、濡れて困るという概念はないらしい。

「いいからこい!」
俺は、転校生を屋根があるベンチまでひっぱっていくことにした。
あまりふくよかではないものの、濡れた制服はちょっとえろい。


「そうだ」
「何よ?」
「夏祭行くか?」
俺は、そうして転校生を夏まつりに誘うのに成功した。


そして、俺達は濡れている所を寺崎の同居人に見つけられ助けられた。


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