隣の人形
次の日。
「あー影無先輩ー」
俺を見つけた建月が俺に話かける。
「どうした」
「大変ですよー」
「どうした」
「寺崎先輩の家に居ると、私のあだ名が地味子になりそうですー!
私より胸がでかい人5人は居ましたー」
今時、建築好きとかはキャラたってないしな。
地味子。哀れである。
「誘い自爆という属性にしたらどうだ?」
俺は提案する。
誘いながらもかってに自爆して行くキャラということである。
「駄目ですよー。ロリ女王タイプの子が、攻めと見せかけて、
受けなんです。攻めるくせに仕返しされたら、テンパるんです。」
「・・・かぶるな」
しかも、あっちの方は可愛いし、ロリ好きにはたまらないだろうな。
こいつは、なんだか中途半端なやつだし。
「かぶりまくりですー」
しくしくと泣く、建月。
社会は無情である。
放課後、寺崎が
「ねえ。影無君。なんか建月さんが、
バンドやるとかいってたけどなんでか知ってる?」
と言ってきた。
地味子。
・・・路線変えてきやがったか。
「さあ」
地味子。お前はどこに向かおうとしているんだ・・・。