隣の人形

俺の学園生活

 せっかく頑張って空埜間学園に入ったのにな。と俺はため息をつく。
高校生デビューは失敗感がぷんぷんである。

寺崎が居るから、一人ではないがいかんせん寺崎は、割とモテる。
いつ寺崎が彼女を作ってもおかしくはない。

けして寺崎に依存しているわけではないが、ぼっちは嫌である。

空埜間学園では、クラスが多く別れており特SS〜Gまである。
A、Bが理系でありC、Dが文系、Eが美術クラス、Fがスポーツクラス、
Gが勉強についていけなくなった人クラス、
Sが成績上位クラス、SSが更に上のクラスである。


SSはクラス15人という少人数生である。SSでは制服が白い制服になり、
Sではブレザーになる。
つまり、その制服を身に纏うこと=ステータスなのである。
一般クラスではクラスごとにリボンの形が違い、見分けがつくようになっている。
だが、制服を着ているのはA、B、G位である。

変人クラスその1(美術クラス)では、
制服に絵の具を付けた生徒や、エプロンをつけた生徒、コスプレみたいなの着て制服着ないやつ、腕に包帯巻いたやつ、眼帯つけたやつ、制服改造するやつ、など
創作活動厨が沢山見られる。別名中2病クラス。


変人クラスその2(スポーツクラス)では、
一年中ジャージのやつや、ユニフォーム着てるやつ、なぜかスポーツしているのに、
必殺技が人を殺しそうなレベルのやつ、柔道の技名をぶつぶつ呟いているやつ、
ボールを嫁とかいってるやつが見られる。別名青春クラス。



生徒の変態率がひどい学校だとは思うが、生徒の個性を伸ばしているし(伸ばしすぎな可能性もあるが)、部活は自由に入れるし、俺はかなりいい学校だと思っている。
< 3 / 211 >

この作品をシェア

pagetop