隣の人形
ずっとにらんでいた。




気がつけば俺は、病院のベットの上であった。
あの男は姉の彼氏の兄らしかった。

俺の携帯を頼りに、両親と警察が探してくれたらしい。


彼氏の兄は、
姉を一目みて気に入り、
人形にしたかったのだと、供述した。

たまたま、かくれんぼでドールハウスに隠れた姉を見つけた彼氏の兄は
姉をバットで殴り、
目をえぐった。
人形にするために。

姉の目は、食べた。と、供述したらしい。

―狂っている。


人形になった姉は、彼氏の兄に数回犯されており、
体の至る所がぼろぼろであった。


緑のガラスの目。

俺をにらんでいた緑の目。
それが、とても怖い。



< 50 / 211 >

この作品をシェア

pagetop