隣の人形

どうやら方向音痴らしい。これで来るのは二回目ということ、それに
建物から外を出たことがないなら致し方ない気もする。

「二人とも、お茶飲みませんか?」



お茶をご馳走になることにした。
少年の名前は、三基乃里というらしい。
緑色の髪に、緑色の目、
うん。自然といった感じである。


少年は制服に着替えて俺達を、
部室に案内した。
制服姿も似合っている。
少し袖がぶかっとしている所がまた、似合う。

少年が入れてくれたハーブティーを飲みながら、
おからクッキーとやらをいただいた。
< 85 / 211 >

この作品をシェア

pagetop