隣の人形

あるめりあちゃんはそこにポンと渡すはずであった、プレゼントを起き。
俺達は部室を出た。

三基君には後から、謝らのメールを入れておいた。

帰り道ポツリポツリと、めりあちゃんは呟く。
「勉強せんとな。あっという間に抜かれてしまう。
私は本当は、勉強などしたくない。楽しく遊んだことなど…」

めりあちゃんはその先を言わない。
俯いたままだった。

俺はめりあちゃんに、さっきかったハーブティーを半分あげた。

めりあちゃんの顔がほろこんだのを見て俺はホッとした。

この先も彼に会うのか?と聞いたら、
「これで最後なのだ」
と彼女は言っていた。
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