あなたは先生。あたしは生徒。
ママキョトンとしちゃった…。



「ママ…。親父の隣に座ってくれる?」

「何?二人とも改まっちゃって…。」



ママが親父の隣に座ってから大和が話し始めた。



ドキドキする…。



「あの、実は言わなければならない事があります。」

「まさか!!花が妊娠とか!?」



親父が取り乱している…。



これだからイヤだ…。



「いえ、そうじゃないんですが…。実は、私は花さんの担任なんです。」

「あら!?」
「何ぃ!?」



親父とママの声が被って…。



二人ともびっくりした様子で目を見開いている。


「最初に出会った時は花さんが転校してくる前だったんです。でもその後も生徒と知りながらも交際を続けていました。」

「黙っててごめんなさい…。」

「でも私は花さんと真剣に交際しているつもりです。将来の事も少しずつですが考えています。」


怖いよぉ…。



反対されるよね…。



「言いたい事はそれだけか!?」



親父が大和に怒鳴るような口調でそう言った。



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