あなたは先生。あたしは生徒。
修学旅行②
あたし達を乗せたバスは目的のホテルへ到着した。



あたしの部屋は夏希と二人部屋。



あたし達は荷物を置きに部屋へ行く。



「なかなか普通の部屋だね…。」

「うん。特に感想はないね…」



今からチョコレート工場の見学。



結構どうでもいい。



「全員いるか~?」

「「いる~」」

「じゃぁついて来いよー。」



あたし達は大和の後ろを歩く。



「花、中先の所に行こ!!」

「夏希!?」



あたしは夏希に手を引かれ大和の隣に来た。



「何だ?」

「中先一人で可哀想だから来たの~。」

「そうか~。」

「夜って中先が見回り!?」

「ん?まぁな。」

「あたし、健太と密会していい?」

「はぁ?勝手にしろ。」

「マジで!?じゃあ12時までに部屋に戻るから!!」



密会…。



羨ましい~…。



「柏木1人で大丈夫か!?」

「えっ?うん。寝るだけだし!!何時に見回り?」

「たしか22時から23時の間かな?見回りとかってめんどくさいっスー。」

「あははっ!先生、教師辞めたら?」

「何言ってんだ。教師は俺の天職だ!!」



そのままあたし達は大和と工場を回った。



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