あなたは先生。あたしは生徒。

そしてやっと帰ってきた学校。



「校長先生曰く、家に帰るまでが修学旅行らしいからな。寄り道すんなよー!!」

「「はぁい。」」



無事に学校に着き、みんながバスから降りて帰路につく。



「花！乗ってけよ!!」

「悪いからいいよ!!」

「友達だろ!?遠慮すんなよ!!」



あたしはまた青山に車に押し込まれた。



「俺が次に誰かを好きになったら応援してくれる？」

「するよ？」

「そっか…。俺も花が誰を好きでも応援するからな。」

「うん???」

「本当は花の好きな人って中先だろ？」

「えっ!?ち、違うよ!!」

「ぷっ!!焦るなよ。ずっと見てれば解るよ…。」

「違うもん…」

「花は中先と話す時、目が違うんだよ。中先も花の事好きみたいだしな…。中先じゃあ勝ち目ねぇし。」

「青山君…」

「創路、創路って呼んでくれんなら内緒にしとく。」

「創路…？」

「はい、俺は誰にも言わない。だから気を付けろよ!?中先と別れたらいつでもおいで!!」

「ごめんなさい…。ありがとう。」



創路の優しさに涙が出そうになった。



勘良すぎだよ…。