あなたは先生。あたしは生徒。
「花ぁ~…。お前んちどこだよぉ~。」

「わかんにゃ~い。」

「まじぃ?」

「まじぃ!!」

「「あはははは~!!」」



酔ったせいで帰り道がわからなくなったあたし達は、さっきからズットこんな会話が続いていた。


本気でわからない~!!



「やぁまぁとぉ~。あそこにお城があるニャ~。」

「おっ!!お城発見!!行ってみるかニャ?」

「行ってみるのだぁぁぁ~!!」

「じゃぁ走れ~~い!!」


あたし達はお城の中へ足を踏み入れた。



お城…。



「大和~!!ここお城じゃない~…。」

「姫、どの部屋になさいますか?」

「大和~!?聞いてるのぉ?」

「だってお前んちわかんないんだろ?俺、もう終電ねぇもん!!」

「まじかぁ~…。まぁ、いっか!!」



あたし達はボタンを押しカードキーをもらい、部屋に向かう。



ここはいわゆるカップル達のラブなお城…。



< 14 / 344 >

この作品をシェア

pagetop