あなたは先生。あたしは生徒。
【大和】



「な、花?」

「ん、もうちょっと寝る…」

「着いたよ?」

「はっ!!うそ!?あたし、寝てた!?」

「デカい口あけて寝てた。」

「うそぉ…。」

「うそ。ほら、行くぞ!!」



俺は花を起こして実家の玄関を開けた。


「ただいま…」

「大和~!!」

「うっ…。いてぇよ…母ちゃん…」

「痛い?生徒に手だした分際で何言ってんの?それとも痛くないように殺してあげようか?」



帰ってきてスグこれかよ…。



跳び蹴りって…。



まぁいつもの事だけど…。



隣を見ると、青い顔をした花が立っていた。



「とりあえず、花。電話で言った通り俺の生徒。」

「あ、か、柏木花です!!」



超緊張してんじゃん…。



「あなたが花ちゃんね、大和が惚れるわけだ!!」

「へっ?」

「まぁ玄関で立ってるのも何だから上がりなさい。」



俺は花の手をとり、家の中へ入った。



「花?大丈夫?」

「だだだだ、大丈夫!!!!」



ダメらしい…


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