あなたは先生。あたしは生徒。
転校初日
あの日から一週間がたった。



大和からの連絡はない。


あたしはきっと遊ばれただけ。



一目惚れとかウソついて騙されただけ…。



あれから大和は春さんの店にも顔を出さない。



毎日考える大和の事…。



かなりヤバイ…。



あたし、絶対バカ…。



でももう1度大和に会いたい。



そうすればあたしの確かな気持ちが分かる。



そんな事を考えながら新しい学校『桜谷高校』へ向かった。



「おはようございます。」



職員室の扉を開けて挨拶をした。



初めて見る顔揃いだ。



「あら?あなたもしかして今日から?」

「はい。今日からお世話になります。柏木花です。」



優しそうな背の低い女の先生にそう告げると…。



「えっと、確かあなたは2ーDだから…。中村先生ね!呼んでくるわ!」


そう言って女の先生は職員室の中へ入って行き、背の高い男の先生に話しかけた。



ん?



あれ?



長身の先生と目が合った…。


ま、まさかねぇ…。



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