あなたは先生。あたしは生徒。
【大和】



花が歩夢と会ってからおかしい。



気にしてんだよな?



俺はお前だけなのに…



「花?」

「ん?」

「お前さっきの事気にしてんだろ?」

「えっ?」



俺の足の間に座る花は明らかに動揺。



何も気にすることはねぇねに…



「気にすんなって言っただろ?」

「でも…。大和の元カノに会ったの初めてだし。かわいかったし…。」

「俺は花の方がかわいいと思うけど?」

「違うの。少し不安になっただけだから…。」

「何が不安?俺が歩夢のとこに戻るとか?」

「わかんない…。」

「今は俺はお前だけだぞ?これからもお前だけだ。俺が信じられないの?」

「大和の事は信じてるよ…。ズット一緒?」

「一緒。」

「離れない?」

「離れない。」

「好き?」

「好きだよ。」

「信じてる…」

「ん…」



俺たちはどちらともなくキスをする。



これから先の不安を打ち消すように。


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