あなたは先生。あたしは生徒。
憂鬱で仕方ない…。



「花!!どうしたの?」



教室に入ってきた夏希があたしの顔を見て心配して駆け寄る。



何て言えばいいんだろう…



今泣くわけにはいかないよ。



健太もあたしを心配してくれている。



「花、今からサボるか?」

「大丈夫」

「何があったか言えない?」



あたしは黙ってただ俯く。



「ホームルーム始めるぞ~!!」



大和が教室に入ってきた。



何もなかったかのように…



いつもの大和だ。



あたしはやっぱり遊ばれただけなの?



あたしより歩夢さんを取ったの?



こみ上げてくる涙に耐えきれず、机に顔を伏せた。



それから夏希と健太に連れられて、健太の家で学校をサボった。



「何があったか話せ。」

「健太…」

「俺ら友達じゃねえの?少なくとも俺は花の事、大切な友達だと思ってるけど、お前は違う?」

「ありがと…。泣いちゃうけど、聞いてくれる?」

「当たり前だろ!!1人で辛い顔すんなよ…」



あたしは2人に昨日の出来事を話した。




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