あなたは先生。あたしは生徒。
「ちょっと…ダメっ…」

「もうムリ。」



俺は今、数学準備室のソファーに花を押し倒してる最中。



久しぶりに触った花の感触。



もう無理っス!!



なのに…。



「中先!!」



高瀬のヤロー…



「大和、健太!!」

「ちっ…」



花は慌てて乱れた服と髪を直す。



「高瀬君、吉沢さん、今授業中なんですけどー。」

「授業中に教室にいねぇ先公が何言ってんだよ!!」

「まぁ入れ…」



俺は高瀬と吉沢を中に入れた。



「花!!大丈夫!?より戻った!?」



吉沢の言葉に少し照れながら頷く花。



「マジか…。よかっ…。」

「うわぁ~ん!!」

「夏希!?どうした!?」

「だって…花と中先が…うわぁ~ん!!」



それから、泣いてる吉沢をなだめるのに一苦労したのは言うまでもない。



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