あなたは先生。あたしは生徒。
マジでタイプなんだよ…。



「柏木花です。よろしくお願いします。」



花は軽く挨拶をした。



平然を装え俺!!



「お前ら仲良くな。じゃぁ柏木はあそこの席に座って。」



俺は空いた後ろの席を指さした。



俺は教師だ…。



「はい。」



さっきまで抱きしめ合っていた花が素っ気なく返事をしてから席に向かう…。



ちょっと不服だ…。



「じゃぁ出席とるぞ~。」



俺は何食わぬ顔で出席をとり始めた。



ここの教室にいる生徒達は誰も俺と花の関係に気付かない。



当たり前だ…。



夜ちゃんと話そう。



それまでに俺の気持ちを整理しなければ…。



でも俺はそんなに大人じゃない…。



迷う…。



花が欲しい…。



やっと見つけたと思ったに…。



一瞬で恋に落ちたのに…。



俺は教師でお前は生徒…。



キツッ…。



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