あなたは先生。あたしは生徒。
その時ガシッとチャラ男があたしの腕を掴んだ。



「何?」

「ねぇ、付き合ってよ!!」

「しつこい男は嫌いなの。離して。」

「イヤだ。付き合ってくれるまで離さない~。」



もう無理。



キレますよ?



「離せって言ってんのが聞こえない?」

「聞こえない。」



バシッ



「痛っ…」

「廊下で揉めてんなよ…。」



あたしが殴ろうとしたら後ろから来た大和が教科書でチャラ男の頭を叩いた。



「痛ぇよ中先!!なぁ中先、柏木先輩、マジかわいくね?めちゃくちゃタイプなんだよね!!」

「そうか?俺はもっと胸がデカい方がタイプだけどな?」

「中先セクハラ~!!」



あたしは一応大和に助けられた。



ケド!!



ムカつく~!!!!



おっぱいが何よ!!



もう触らせてやんないから!!



「柏木、次、俺の授業だけど?遅刻にしてもいいのか?」

「ま、待って!!」



2人で廊下を歩く。



「あんなのに捕まってんじゃねぇよ…」

「大和、助けてくれてありがとう。でも、もう触らせないからね!!」

「えっ?何で?」

「自分で考えろセクハラ教師!!」



あたしは教室まで走った。


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