あなたは先生。あたしは生徒。
大和の家に挨拶に行ってないし…



あたしってダメ…



自己嫌悪に陥りながら部屋掃除をして買い物に出かけた。



時間が有りすぎるあたしは街をふらつく。



「花?」

「朝陽…」



偶然朝陽に会った。



朝陽の隣には…



「柏木先輩ですよね?」

「うん?朝陽の彼女さん?」

「はい!!あたし、柏木先輩のファンです!!」



可愛らしい女の子。



「こいつ俺の彼女の里衣!!2年生なんだけど花のファンなんだって!!」

「りぃちゃん?かわいい彼女さんだね!!」



お人形みたいだ!!



「かわいいだなんて!!柏木先輩がかかか、かわいいです!!」



褒めた揚げ句照れられても困る…。



「あはは…。デート?いいね!!」

「花も暇ならこれから一緒にメシ食わない?」

「いや、でも…」



デートの邪魔しちゃ悪いし!!



しかもあたしは朝陽の元カノだよ!?



「柏木先輩、一緒に行きましょう!!里衣は全部知ってますから大丈夫です!!朝陽君の元カノだった事!!」

「って事で行くか!!」



こうしてあたしは朝陽と里衣ちゃんとご飯を食べる事になった。



気まずい…。



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