あなたは先生。あたしは生徒。
「俺、結婚するんだわ。柏木花と。」



大和の一言に凍り付く教室。



あたしも何が起こったかわからない。



大和は何を言ってるの!?



みんなの前だよ!?



「マジか…」



クラスの一人が小さく呟いた。



「マジ!!」



大和は満面の笑みで答える。



「柏木の謎の彼氏って中先だったの!?」

「あぁ、な?」



あたしは頷く事しかできない…。



「で、花にまだ渡してない物があったんだよ。これ。」



あたしは大和から渡された小さな箱を受け取る。



「開けて?」



大和に言われた通り箱を開けると…。



「俺と結婚して?」



あたしは涙が出た。



やっぱり大和は考えてくれてたんだね。



あたしは箱の中に入っている二つの指輪を握りしめながら泣いた。



「花、返事は?」



泣いてるあたしに夏希が優しく声をかけた。



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