あなたは先生。あたしは生徒。
橘の攻撃
【花】



「夏希、健太、ご飯行こう!!」



7月になり、日に日に暑くなってくる。



あたしはいつも通り夏希と健太と学食へ行く。



「あ、花ちゃん!!」



聞き覚えのあるこの声…



あたしは恐る恐る後ろを振り返った。



「やっぱり…」

「今から昼?俺も一緒にいいかな?」



何で橘がいるの…。



それにイイわけないじゃん!!



「嫌で…。」

「いいですよ~!!ねっ?健太!!」



ちょっと夏希さん?



あたしあんなに愚痴ったのに!?



「全然構わないっスよ!!」



はぁ?



何でイケメン橘何かと一緒にご飯食わなきゃなんないの?



あたしの心境を余所に、橘は、あたしの隣に座った。



「花ちゃん、考えてくれたかな?」

「何がですか…」

「言ったでしょ?俺の彼女になってって。」

「ちょっと声でかい!!」



橘がわざとらしく大きな声で言うから、学食にいる人達がこっちを見てる…。



やっぱりこいつはバカだ…。



「押してダメだから引いてみたんだ~。」



だから近寄って来なかったのか…。



あたしはてっきり、もう諦めたんだと思ってた。



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