泣き顔にサヨナラのキス
   

「昼から、どっか出掛ける?」


「何処か行きたいところあるの?」


「うーん。別に」


「だったら、家でゆっくりしてよ?」


あたしは孝太を独り占めにしていたい。


「……家に居たら俺、カナのこと襲っちゃうかも」



孝太はイタズラっぽく微笑んであたしを押し倒した。



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