泣き顔にサヨナラのキス

 
「だっ、ダメ」


「どうして?」


どうしてって、昨夜したばかりじゃない。それに、今お昼だよ?


「孝太、ダメだって……。あっ、やっ、ぁ…」


孝太はあたしの素肌に、ゆっくりと指を滑らせていく。


「その声、ヤバイ。止まらなくなる」


「ダメだって」


「じゃあ、本気で拒んでよ」


色っぽい瞳で見詰める孝太に、あたしの方がどうにかなってしまいそう。


お願いだから止めて。


これ以上、好きになるのが怖い。



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