泣き顔にサヨナラのキス
   

こんな自分がどうしようもなくキライだ。


自分でさえキライなのだから、他人に好きになってもらうなんて。


そんなこと、とてつもなく難しいことのように思えてしまう。



乱暴に焼酎の水割りをマドラーでかき混ぜると、原口係長が唐突に笑いだした。



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