泣き顔にサヨナラのキス
    

「お前が今、何を考えているか、当ててやろうか?」

ニヤリと意地悪な笑みを浮かべる。


「いいです、別に」


「唐揚げ、美味しい。あ~でも、他の料理も美味しかったな。だろ?」


「……どうして、わかったんですか?」


「お前、何でも顔にでるよな。わかりやすい」


今作ったばかりの芋焼酎の水割りを口に含んだ原口係長は「お前、濃いんだよコレ!」と顔をしかめた。


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